内蔵ハードディスクを新しく購入したとき、皆さんは、通常フォーマットしますか?
それともクイックフォーマットしますか?
すでにフォーマットされている商品を購入した場合は、悩まずに済みますが、
バルク品等、購入した時点では未フォーマットの商品もあります。
その場合、自分でフォーマットしないとハードディスクを使用することが出来ません。
これに対しては、意見が分かれると思いますが、ネットなどで調べてみると、
通常フォーマットをする方が多いような気がします。
私も、通常フォーマットしています。
しかし最近になって少し考え方が変わってきました。
というのは、通常フォーマットは、クイックフォーマットに比べて非常に時間がかかるからです。
パソコンのスペックや購入した内蔵ハードディスクとPCの接続方法にもよりますが、1TB以上なら数時間は、かかります。
それに比べて、クイックフォーマットなら数分で終わります。
果たして、本当に、長い時間をかけて通常フォーマットをする必要があるのか?
クイックフォーマットでは駄目なのか?
今回の記事では、他のみなさんは、この2つのフォーマットに関してどう思っているのか?
そして通常フォーマット派だった私が、クイックフォーマット派に変わりつつある理由と、私の個人的な見解も書いてみました。
目次
通常フォーマットとクイックフォーマットの違いは?
通常フォーマットとクイックフォーマットの大きな違いは、
通常フォーマットが、ハードディスクの不良セクタのチェックをすることです。
※通常フォーマットを行っても長い期間使えば、不良セクタが発生する場合もあります。
つまり、購入したハードディスクに不良セクタがなければ、通常フォーマットもクイックフォーマットも結果的には、変わらないということになると思います。
通常フォーマットは、長い時間がかかる!
通常フォーマットは、クイックフォーマットに比べて、非常に長い時間がかかります。調べてみると最近の大容量のハードディスクの場合、フォーマットに10時間以上かかったという書き込みもありました。
ウィキペディアには、以下のように書いてありました。
通常フォーマットを行うと、ハードディスク上の全セクターに対してテスト読み込みもしくは書き込みを実施するため、長時間を要する。
引用元:ウィキペディア
通常フォーマット、クイックフォーマット、どちらを行う人が多いか?みんなの意見は?
ネット上で皆さんの意見を拝見させてもらうと、ほぼ予想通りの答えが多かったです。
数としては、やはり新しく購入したハードディスクには、通常フォーマットを行ったほうがいいのでは?という意見が多かったような気がします。
ネット上で多く見られた意見!
●最初のフォーマットは、通常フォーマットをして、2回目以降にフォーマットする場合は、クイックフォーマットでよいのでは?
●大事なデータを取り扱う場合は、通常フォーマットを行い、それほど重要なデータではない場合、例えば、テレビの録画などに使う場合は、クイックフォーマットでいいのでは?
しかし、中には、新しくハードディスクを購入してもクイックフォーマットしか行わないという方もいらっしゃしました。
そこで、2つの主な意見をまとめてみました。
通常フォーマットを支持する方々の主な意見!
●大事なデータが、消えてしまわないために、通常フォーマットにかかる時間は仕方がない
●もし不良セクタがあったら?万が一のことを考えるとやはり通常フォーマットをしておかないと不安
●多くの人が、最初のフォーマットに通常フォーマットをしているから、自分も通常フォーマットをしている。
クイックフォーマットを支持する方々の主な意見!
●不良セクタがないハードディスクの場合、通常フォーマットは、ただの時間の無駄になるのでは?
●以前からクイックフォーマットをしているが、特に不具合が起きたことがないから。
●製品チェックが行われてからハードディスクが販売されているので、クイックフォーマットで充分だと思う。不良セクタのあるハードディスクに当たる可能性は、0ではないが、かなり低いのでは?
販売サイトやメーカーの公式サイトでは、明解な見解は、書かれていない?
実は、ハードディスクを製造しているメーカーのサイトをいくつか見てみたのですが、
よくある質問、FAQなど、どこを探しても購入したハードディスクに関して、最初は、通常フォーマット、クイックフォーマットのどちらでフォーマットしたほうが、いいのか?するべきなのか?
についての説明は、私が探したところ残念ながら見つけることが出来ませんでした。
また、他の方でメーカーに直接、問い合わせた方はいないのかも気になって、
「メーカーに聞いてみた 通常フォーマット クイックフォーマット」などで検索してみましたが、該当する記事は、見つかりませんでした。
恐らくですが、
製品には、万全を期しているが、万が一の場合もあるので、通常フォーマットしたほうが安全では、ないか?というのが一般的な考え方なのではないでしょうか?
恐らく、メーカーに問い合わせても明解な答えではなく、同じような答えが返ってくるのではないかと思われます。
まあ、当然のことですが、通常フォーマットするか?クイックフォーマットするか?は、自己責任ということです!
ただ、通常フォーマットする方は、次の場合は、どうするのでしょうか?
もし10TBのハードディスクを購入した場合も通常フォーマットしなくてはいけないのか?
ここで、私の中にいくつかの疑問が浮かびました。
●店で販売されているPCの中に内蔵されているHDDは、すべて通常フォーマットされたものなのか?
●大容量のハードディスク、例えば、10TBのハードディスクを購入した場合でも通常フォーマットにかかる長い時間に我慢できるか?
特に、気になったのは、私もそうですが、通常フォーマット派の方は、もし10TBのハードディスクを購入しても通常フォーマットするのでしょうか?
下手をすると1日で終わらない可能性もあります。
この辺から、新しく購入したすべてのハードディスクを通常フォーマットするという私の考え方が、少し揺らぎ始めてきました。
SSDは、通常フォーマットしてはいけない!?
少し話がそれますが、では、SSDは、みなさんどうやってフォーマットをしているでしょうか?
最近は、ハードディスクに代わってSSD(ソリッド・ステート・ドライブ)が主流になりつつあります。
実際に、店で販売されているパソコンを見ても、多くのPCにSSDが搭載されています。
理由は、SSDの特性に有ります。
SSDのメリット
●読み込み速度が速い!
●基本的に発熱が無い!
●作動音がほとんどしない!
●消費電力が少ない!
等のメリットがあります。
もちろんデメリットも有りますが、最近の主流になりつつあります。
SSDをフォーマットする場合は、クイックフォーマットで!
SSDをフォーマットするときは、気をつけなくてはいけません。
ハードディスクは、通常フォーマットしてもクイックフォーマットしても問題ありませんが、SSDは、通常フォーマットするとSSDの寿命を減らしてしまう恐れがあります。
それは、通常フォーマットが、不良セクタをチェックするためにハードディスク上の全セクターに対してテスト読み込みもしくは書き込みを実施するためです。
SSDには、書き込み制限(上限)がありますので、通常フォーマットには向いていません。
そのため、SSDをフォーマットするときは、クイックフォーマットで行うのが一般的です。
これは、某SSDのメーカーサイトにも書かれていました。
それ以外にも、企業のサイトにも書かれていました。
https://www.crucial.jp/jpn/ja/how-to-format-a-solid-state-drive
通常フォーマット派の私が、クイックフォーマット派へ変わりつつある理由
私は、以前までは、最初に購入した内蔵ハードディスクは、すべて通常フォーマットしていました。
しかし、現在では、ハードディスクをクイックフォーマットする回数が増えています。
私が、クイックフォーマットを行う割合が増えた理由!
●現在において、ハードディスクの製造の技術は、すでに確立されて安定期に入っている!?
10年前、15年以上前ならやはり通常フォーマットした方がよいという考えに変わりは無かったと思います。
しかし、現在では、ハードディスクが、市場に出回ってからすでに20年以上たちます。もう技術的に完成していると思います。そのため、不良セクタがあるハードディスクが市場に出回る可能性は、非常に低いのではないかと思います。
●出荷前に一応チェックされてから販売されている
恐らく、すべてのハードディスクをチェックするのは、時間がかかるので、場合によっては、ロットごとに、いくつかをランダムにチェックしているのかもしれませんが、それでも一応チェックされていることには、変わりません。
不具合が起きる場合は、そのロットで起こる可能性が高いからです。
●10TBのような大容量のハードディスクを通常フォーマットすると膨大な時間がかかる
他の方の書かれた記事を読ませていただいたのですが、フォーマットが、一日で終わらなかった方もいらっしゃしました。
24時間以上パソコンの電源をつけっぱなしにして通常フォーマットする気には、私には、どうしてもなりません。
●もし新しく購入したハードディスクを必ず通常フォーマットしなければいけないのなら、メーカーや販売サイトに注意事項として書かれているのでは?
私の探し方が下手なだけかもしれませんが、販売サイトを見ても必ず通常フォーマットしてから使用してくださいという注意書きを今まで見たことがありません。
●通常フォーマットしても不良セクタが発生する場合もある
これは、皆さん経験していると思いますが、通常フォーマットしたハードディスクでもある程度の期間を使っていると不良セクタが発生することがあります。
●不良セクタのないハードディスクに通常フォーマットを行っても無駄に長い時間が、かかるだけ?
もし不良セクタがあった場合は、通常フォーマットは、非常に有効な手段ですが、もし無かった場合は、チェックするのに膨大な時間が、かかっただけという結果になります。
●フォーマットに膨大な時間をかけるのは、もったいない
1時間や2時間で通常フォーマットが終わるなら、今後も通常フォーマットを行いますが、さすがに、5時間以上かかるとなると、それだけの時間をフォーマットにかけるのは、モッタイない気がします。
●クイックフォーマットして失敗した。もしくは、後悔しているという書き込みを見たことがない
これもネットで色々検索してみたのですが、私が探したところ、該当する記事は、見当たりませんでした。
逆に、フォーマットは、すべてクイックフォーマットで行っているという方の記事はありました。
以上の理由などから、私は、今後クイックフォーマットの割合が増えていくと思います。
今後、私が行うハードディスクのフォーマットに関して!
私に関してですが、
新しく購入したハードディスクをOSをインストールするCディスクとして使用する場合は、なるべく通常フォーマットしようと思います。
しかし、それ以外に使うハードディスクに関しては、クイックフォーマットを行おうと思います。
私の場合
OSをインストールするハードディスク → 通常フォーマット
それ以外のハードディスク → クイックフォーマット
ただ、Cディスクに使用するハードディスクに関しても今後、クイックフォーマットの割合を増やしていくでしょう。
やはり、フォーマットの時間が長すぎるからです。
また、こちらのサイトを読んで大きくクイックフォーマットに心が動きました。
「クイックフォーマット」と通常のフォーマットの違い
効率を優先するか否か
URL
https://pctrouble.net/storage/quickformat.html
最終的には、どちらのフォーマットを行うかは、やはりその人の判断に任せるところで、当然自己責任となります。
できれば、内蔵ハードディスクのメーカーや販売サイトで最初から注意書きに書いてくれるとユーザーとしては、ありがたいと思います。